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宮城の薬剤師からの報告3

宮城民医連の薬剤師からの報告を
紹介します。

宮城・薬剤師関連の状況報告(2011.4.19)

 全国からの薬剤師支援本当にありがとうございます。
みなさんの支援もあって、少しずつ業務が落ち着きを取り戻していましたが、4月7日夜に大きな余震があり、被害が出ました。震度5ぐらいの余震はたびたびあり、みんな慣れてしまってあまり問題にしていなかったのですが、4月7日は薬局が停電、薬や書籍がまた散乱。職員の自宅も停電したり、復旧したばかりのガスが止まったり、その後に水道管工事のため断水したり。動き始めたJRもストップ。3月13日の地震直後から何とか頑張ってきた気持ちがプッツンして、だいぶ落ち込んでしまいました。
 それでも、今日4/19からJRが動き始めました。ライフラインもだいたい復旧してきました。しかし、地域の復興にはまだまだ時間がかかりそうです。余震にめげず、頑張っていきたいと思います。

1.病院薬局・つばさ薬局の状況
4/7の余震で、4/8は、病院は、夜中は救急体制を取りましたが、日中は薬の処方だけの診療。つばさ薬局は、停電のため、また薬袋の手書きで調剤して渡すだけという状態。でも、今回は薬袋がたくさん準備されてあったので大丈夫でした。
4/9に電気が復旧し、その後はだいたい落ちついてきています。
津波被害のあった地域の薬局がまだ営業再開できずにいるので、つばさ薬局では通常より処方箋が多い状況が続いています。

2.薬や介護用品の仕入れ
 医療用薬品・OTC薬品とも、ツムラなど一部を除き供給されるようになってきました。津波の被害にあった介護用品の取扱業者も営業を再開しました。
 OTC薬が薬局に入ってこないと困っていたら、避難所に支援物資としてたくさん使われないまま置いてあることがわかりました。薬剤師がいないところにOTC薬を送るだけでは利用できないということが理解されていないようです。

3.職員の状況
 JRが動き始め、職員全てが本来の配置の店舗に勤務できるようになりました。まだ、物流が完全には復活していないため、食料など十分ではありませんが、なんとか生活できるようになっています。

4.薬剤師支援
 多くの薬剤師支援をいただき、ありがとうございます。業務は前と同様、坂病院に1名配置。注射剤の調剤を行ってもらっています。つばさ薬局は多賀城店、松島店などで調剤業務を行ってもらっています。また、避難所訪問に1〜3名配置しています。

5.レセプト
 概算請求が保険薬局では認められないため、請求できる分だけ提出しました。震災時の対応について、薬剤師会などに働きかけていきたいと思います。

4月に入って、医療機関ではなく、埼玉県の封筒などをつくっている会社から薬袋2万枚の寄付がありました。震災後物流がストップし、薬袋プリンター用の用紙が少なくて困った時期があったので、いただいた薬袋が薬袋プリンターに使えるサイズでとても助かりました。多くの方々に支えられていることに、ほんとうに感謝します。


                             宮城 K

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